「しまなみ木のおもちゃ美術館」を支えるおもちゃ学芸員ってどんな人?インタビューで素顔に迫ってみました
2026年春、イオンモール今治新都市に子どもたちの笑顔あふれる新たな交流拠点「しまなみ木のおもちゃ美術館」が誕生します!この美術館では、木のぬくもりを大切にしたおもちゃを通じて、地域に新たな賑わいと交流を生み出すことを目指しています。
この場所を支えるのが、子どもたちと一緒に遊び、笑顔を育む「おもちゃ学芸員」。第1期・第2期の養成講座を経て、すでに63名ものおもちゃ学芸員が誕生しています。今回は、美術館のオープンを心待ちにしている彼らの中から、5名の方に特別インタビューを実施。おもちゃ学芸員としての意気込みや、美術館への期待について語っていただきました。
世代を超えたつながりが生まれる場所/大澤浩史さん
まず最初にお話を伺ったのは、FC今治のホーム戦運営をサポートするボランティア「Voyage」としても活躍されている大澤浩史さんです。

長年の転勤生活を経て、10年前に故郷である今治にUターンした大澤さん。10年前と言えば、岡田武史率いる新生・FC今治が発足したころでもあります。「物の豊かさではなく、心の豊かさを大切にする」という企業理念に深く共感してくださったという大澤さん。2020年のJリーグ入会を機にVoyageに加わっていただき、以来、活動歴は6年を数えます。小学2年生の息子さんも一緒に活動に参加しており、Voyage活動は今や大澤さんの「生活の一部」となっているそう。
そんな大澤さんがおもちゃ学芸員を目指すきっかけとなったのは、Voyage活動中にスタッフから声をかけられたことでした。小学生のお子さん2人の父親でもある大澤さんは、最近の子どもたちの遊びがゲーム中心になっていることに課題を感じていました。「木の温かみや触り心地の良さを改めて感じてもらい、子育ての役にも立てるのでは」という思いが、おもちゃ学芸員への挑戦を後押ししました。

Voyageの活動について「世代を超えて色々な人とつながれるのがいいところ」と語る大澤さん。仕事で悩んだ時には、仲間から率直なアドバイスをもらうこともあったそうです。「おもちゃ学芸員としても、新しいつながりを作っていきたい」と意欲を語る大澤さん。FC今治が、しまなみアースランドでのmoriccoや野外体験など、多岐にわたる子ども向けの活動を展開していることも、地域貢献への思いを強めるきっかけになったといいます。「Uターンしたからこそ、地域のために働いていきたい」
新しいつながりを繋ぎながら、木の温もりを子どもたちに伝える。大澤さんの頼もしい挑戦は、これからも続いていきます。
保育士として子どもたちの遊びを広げたい/武田和佳奈さん
続いてお話を聞かせてくれたのは、先日21歳の誕生日を迎えたばかりの若手代表!武田和佳奈さんです。今年から今治市内で保育士としてキャリアをスタートさせたばかりの武田さんにとって、おもちゃ学芸員はどんな存在なのでしょうか。

おもちゃ学芸員に興味を持ったのは、大学の先生から「おもちゃ美術館」オープンの話を聞いたのがきっかけだという武田さん。「木のおもちゃと一口に言っても、いろんな形、いろんなおもちゃがあって、遊び方も一通りじゃないのが面白い」と感じたといいます。
実は、武田さんとFC今治との縁は高校時代にまで遡ります。「サッカーのルールはあまり詳しくないのですが…」と笑顔で語る彼女は、今治東中等教育学校とFC今治の共同授業「若者を夢スタに集めようプロジェクト」でクラブと関わった経験があります。今回、おもちゃ美術館の運営がFC今治だと知った時は、「意外でしたが、これも縁なのかな」と感じてくれたそうです。地域の皆さんと共に積み重ねてきた活動が実を結び、新しい形で再び繋がることができたのは、私たちFC今治にとっても、何より嬉しい縁です!

保育士としての一歩を踏み出したばかりの武田さんにとって、養成講座での学びは、子どもたちとの関わり方にも活きています。「どうやって子どもに関わったらいいんだろうと悩んだとき、おもちゃをきっかけに『こんな風に気を引いてみよう』『こうしたら面白がってくれるかな』と、考えられるようになりました」と、実践的な学びを語ってくれました。
また、養成講座は子どもたちだけでなく、様々な人との出会いももたらしてくれました。「おもちゃという共通点があるからこそ、普段は接点のない人とも仲良くなりやすいんです」と笑顔を見せる武田さん。子ども向けイベントを開催している年上の受講生とも意気投合し、プライベートでも交流するようになったそうです。

「ここからさらに人とのつながりを大切にしていきたいです」と語る武田さん。新しい出会いと学びを力に変えて、子どもたちに笑顔を届ける未来は、もう始まっています。
孫との時間をもっと豊かなものに/三谷憲治さん・ゆかりさん
おもちゃ学芸員の養成講座には、ご夫婦で参加してくださっている方もいます。今治市出身の三谷憲治さん・ゆかりさんご夫婦は、市の広報誌を見て講座への参加を決めたそうです。

参加のきっかけは、県外に住むお孫さんたちの存在。「孫がこちらに遊びに来た時に、案内できる場所が増えると思うと嬉しいんです」と憲治さんは目を細めます。さらに、「月に1回でもいい」という負担の少ない活動スタイルも、参加を決める後押しになったといいます。
お隣の香川県にある「讃岐おもちゃ美術館」にもお孫さんと行ったことがあるそうで、「魚釣り遊びや工作ワークショップなど、遊び尽くせなかった!」とも。各地でそれぞれの魅力を詰め込んだおもちゃ美術館だからこそ、「しまなみ木のおもちゃ美術館」にも、大いに期待を寄せています。
「今治の魅力を詰め込んで、子どもたちだけでなく、移住してきた人たちにも『いい街に来たな』と思ってもらえるような、発信拠点になってほしい」と憲治さん。

一方、妻のゆかりさんには、思わぬ嬉しい再会がありました。「小学校から高校まで一緒だった同級生に、実に50年ぶりくらいに再会したんです!同じテーブルで、本当にびっくりしました」。養成講座を通して、顔なじみが少しずつ増えていくことに喜びを感じているそうです。

「また来たい」と思ってもらえるように、そして孫と楽しく遊べるようにスキルを磨きたいと意気込む三谷さんご夫婦。「FC今治は、地域のために動いてくれている。市民としても何かしないとね」と温かい言葉と一緒に、語ってくれました。
家族の時間を豊かにするおもちゃの魔法/中谷亜由美さん
最後にお話を伺ったのは、今治市外から参加してくれた中谷亜由美さんです。公務員として子育て支援に携わりながら、小学生のお子さんを育てる母親でもある中谷さんは、おもちゃ美術館の大ファンなのだとか。

その魅力を、「家族で同じ時間を共有できる場所」だと中谷さんは語ります。「これまでは、おもちゃは買って与えるものだと思っていましたが、おもちゃ美術館で子どもと一緒に遊ぶことで、子どもたちの生き生きとした表情を間近で見たり、大人の方が夢中になったりする瞬間の価値を知りました」。
おもちゃの奥深さに気づかせてくれたのは、おもちゃインストラクターの資格講座で講師を務めていたおもちゃ美術館の職員との出会いでした。その熱意に感銘を受け、大ファンになった中谷さんは、自信を持って魅力を伝えたいと「おもちゃコンサルタント」の資格も取得したそうです。

昨年10月、イオンモール今治新都市の木育キャラバンに参加した中谷さんは、そこで「しまなみ木のおもちゃ美術館」のオープンを知りました。「流行に左右されない普遍的なおもちゃは、年齢を問わず熱中できる。濃い家族の時間を過ごせる場所になる」と、美術館への期待を膨らませます。

養成講座では、普段出会うことのない方たちとの新しい交流も生まれました。「おもちゃ美術館という共通の話題があるから、すぐに打ち解けられるんです」と中谷さん。最近は、初めて足を運んだFC今治のホーム戦でサッカーの魅力にもハマり始めているそうで、おもちゃをきっかけに、新たな興味が広がっていく様子も垣間見えました。
「子どもたち、そして何よりお母さんが『また来たい』と思ってもらえるように、おもちゃ学芸員としてその魅力を発信していきたい」。中谷さんの言葉には、自身の経験から得た確信と、美術館への熱い想いが込められていました。

ーーーーーーーーーー
「しまなみ木のおもちゃ美術館」のオープンに向けて、私たちFC今治と共に歩んでくださるおもちゃ学芸員の皆さん。今回は、年齢も職業も、参加のきっかけも異なる5名の方にお話を伺いました。「地域のために働きたい」、「子どもの遊びを広げたい」、「おもちゃ美術館の魅力を伝えたい」。お話を伺った5名の方はもちろん、すべてのおもちゃ学芸員さんが持つ多様な想いが、この美術館の大きな力になることを改めて実感しました。
おもちゃをきっかけに生まれた新たな出会いが、やがて地域全体の活力となる。彼らの言葉から、そんな未来への期待が膨らみます。
これからも、おもちゃ学芸員の皆さんと共に、子どもたちの笑顔あふれる場所を創り、今治の地域を盛り上げていきたいと思います。
「おもちゃ学芸員」として、しまなみ木のおもちゃ美術館を支えませんか?🌳
おもちゃ学芸員は、お客様にワクワクとドキドキを伝える「おもちゃ」と「遊び」の伝道師です。「しまなみ木のおもちゃ美術館」で、おもちゃの使い方や、お客様に館内の説明をするだけではなく、おもちゃの遊び方や今治の自然や文化を伝えるボランティアスタッフとして、活躍いただきます。
公式Instagramでは、しまなみ木のおもちゃ美術館の最新情報を少しずつお届けしています!
展示の準備風景や、木のおもちゃの魅力が伝わる写真もたくさん!
気になる方は、ぜひのぞいてみてください✨
フォローして、一緒に開館の日を楽しみに待っていただけたら嬉しいです。
しまなみ木のおもちゃ美術館 第1期おもちゃ学芸員養成講座の様子(Youtube)
取材 / 小林友紀(企画百貨)